黒は大優勢を築きながら逆転を喫する

Lizzle_KataGo の操作方法

Lizzle_KataGo は, 日本語解説があります。ここでは,KataGo の解析状況を見やすくするために,Lizzle のメニュー項目を変更しておきます。
 その後,次のようにして,検討したい局面を表示します。
1)将碁 友の会の棋譜を『SGF』形式でパソコンに保存します。5子局以上の「仮設定」対局では, sgf ファイルの編集・修正を行ないますが,本局は該当しません。
2)『SGF』データをKataGoに読み込みます。
3)検討したい局面を,次のようにして表示します。
 下向き矢印キーを押すと1手ずつ,「pagedown」キーを押すと10手ずつ進みます。
4)『勝率グラフ』上に,勝率と目差が表示されます。
5)下図に100手まで進めた局面を示します。


上図の左側の下半分に勝率ヒストグラムが表示されています。赤色線が勝率,青色線が目差を表しています。その上にある黄色線で囲んだ部分は,現局面の勝率を示すバー表示と数値,また目差が数値で示されています。100手までの局面で,黒は勝率99.9%,目差49.8 と大優勢になっています。
 盤面(現局面)の左辺に見える緑色「99.9%」の推奨手は,左辺の白一群を殺す手です。しかし,上辺左に見える青色の推奨手は,白からの上辺への侵入を阻む手で「100%」になっていることに注目です。

「次の一手の棋譜並べ」で確かめてみましょう

左側の「次の一手の棋譜並べ」で,「定先局」をクリックし,「2022-04-12  H. Saku ...」をクリックすると,棋譜の終局図が表示されます。そこで,手数窓 No. に「100」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,上図の局面になります。「AddN」ボタンを押すと,任意の場所に入力できるようになりますので,上述した緑色「99.9%」と青色「100%」の推奨手の後を打ち進めてみましょう。再度,手数窓 No. に「100」を入力し,「Jump」ボタンを押すと棋譜再生に戻ります。
 続いて,手数窓 No. に「154」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,下図の局面になります。戻りボタン << ,進みボタン >> を使って,この前後の手順を確認してみましょう。


白「154」に対して,KataGo の推奨手は,上図の緑色の場所です。この手は,その右側の白3子取りと下側の白4子取りを見合いにしています。
 黒は,この手を逃した後,下図の白「158」に対して,手拍子でその左に打ってしまいました。これは無用な一手で,代わりに,右上二重丸を付けた場所に打てば,リードを広げることができました。

白の勝負手に翻弄されて黒は奈落の谷に落ちる

下図は,黒丸の入った白石(白「182」)を,右上辺から中央の黒石にツケた局面です。これは,白の一団を逃げ出して,逆に,右上の黒を取ろうとする白の勝負手でした。
 上図左側の勝率を見ると,この局面で黒 99.9% であり,目差 80.1 と大きくなっています。ここまで,黒は最善手ではない着手が続きましたが,この勝負手に対して,KataGo の推奨手である右辺の青色「100%」,次善の橙色「99.9%」の点に打てば,リードが続いていました。


この手を逃し,下図のように打ったところで,勝率ヒストグラムが急激に下降し,白に逆転されてしまいました。黒にとっては,大優勢の碁を勝ち切れずに,悔やまれる結果になりました。